「止まれない経営」から抜ける最初の一歩|売上は立っているのに、休めない経営者へ

「止まったら、全部崩れる」

売上は立っている。社員もいる。取引先もある。外から見れば、順調に回っている会社です。

それでも夜になると、数字が頭から離れない。休みの日も、どこかで仕事のことを考えている。そういう毎日を送っている人がいると思います。

6社を経営していた頃の私が、そうでした。

パブロ

今日は、私が長いあいだ気づかなかった「恐怖で動く」という状態の話を書きます。

目次

6社分の恐怖を抱えて、毎日走っていた

当時、私は6社を経営していて、社員は総勢で60人以上いました。毎月の固定費は、6,000万円を超えていました。1か月何もしなければ、6,000万円が消えていく計算です。

夜中の2時。ベッドに入っても、頭が止まりませんでした。休日も変わりません。家族といるときも、頭の中には仕事がありました。

毎朝7時にスマホを確認していたのは、習慣ではなく恐怖でした。夜中に売上の数字が頭から離れなかったのは、止まったら全部崩れる、という予感がずっとあったからです。

数字が足りない月には、社員への言葉がきつくなっていました。

6社を経営していた頃の私は、6社分の恐怖を抱えて、毎日走っていました。

恐怖で動いていると、「足りている感覚」が来ない

恐怖で動いている人は、どれだけ頑張っても「足りている感覚」が来ません。

売上が伸びれば、守るものが増えます。守るものが増えれば、失う怖さも増えます。あとから振り返ると、45億あった頃の私の睡眠も家族との時間も、それを「守るコスト」に食われていました。

これは社長だけの話ではないと、私は見ています。

経営者は「売上が消える恐怖」で、会社員は「居場所が消える恐怖」で動いていることがある。

フリーランスなら、次の案件が途切れる怖さかもしれません。部下を持つ立場なら、部の数字を落とす怖さかもしれません。責任を背負っている人ほど、怖さの材料は身近にあります。

厄介なのは、恐怖で動いているあいだは、それが「頑張り」や「責任感」に見えることです。本人にも、周りにも。

3万2,000円になった夜のこと

その後、私は会社も資産も失いました。その経緯は別の記事に書いています。

口座に残ったのは、3万2,000円でした。

その夜、頭の中が静かでした。3万円しかないのに、45億あった夜より、ずっと静かでした。全部なくなったあと、気づいたら朝で、7時間以上眠っていた日もありました。45億あった頃には、一度もなかったことです。

失うことをすすめたいわけではありません。

そこから私は、動画を作りました。「これを知りたい人がいるかもしれない」という気持ちだけで作った動画が、寝ている間に売れました。「やらないと怖い」ではなく「やりたくてやる」に切り替わったのは、このときです。そこから少しずつ、月に5日の稼働で回る形になっていきました。

「やりたくて」か「怖いから」か、分けてみる

いま振り返って、あの頃の自分に聞きたいことが一つあります。

今あなたが毎日やっていることは、「やりたくてやっている」のか、「やらないと怖いからやっている」のか。

頭の中で考えるだけだと、たいてい「全部必要だから」で終わります。紙に書き出すと、少し見え方が変わります。

  1. 毎日、毎週やっていることを書き出す(朝の数字確認、報告の催促、会議、夜のメール返信など)
  2. 一つずつ、「やりたくて」「怖いから」「両方」の印をつける
  3. 「怖いから」の一つについて、やめたら実際に何が起きるかを書く。「崩れる気がする」という予感と、実際に起きることを分けて書く
  4. その一つを、続けるか、回数を減らすか、やめるか、人に任せるか、自分がいなくても回る形にするかを決める

全部を変える必要はありません。一つで足ります。

以前、判断の余白について書いたときも、「やらないことを決める」ところから始まる、という話をしました。恐怖で抱えている仕事は、その「やらないこと」の候補になりやすいところです。

収入の面でも同じです。自分が止まっても動く仕組みを、一つだけ持つ。小さくていいのです。一つあるだけで、「止まったら全部崩れる」という前提そのものが、少し変わります。

気づくことが、最初の一歩

恐怖で動くことが、いつも悪いとは限りません。

それでも、恐怖だけを燃料に走り続けると、どれだけ達成しても休まる場所がありません。

恐怖で動いていると気づくことが、抜け出す最初の一歩になります。

今日書き出した中に「怖いから」の印が一つでもあれば、そこが次に決めるところです。


この記事のまとめ

  • 売上が立っていても、夜に数字が頭から離れないなら、恐怖で動いているのかもしれない
  • 恐怖で動いていると、頑張っても「足りている感覚」が来ない。守るものが増えるほど怖さも増える
  • 経営者は売上が消える恐怖、会社員は居場所が消える恐怖で動いていることがある。責任を背負っている人ほど材料は身近にある
  • 毎日やっていることに「やりたくて」「怖いから」「両方」の印をつけ、「怖いから」を一つだけ選んで、続ける・減らす・やめる・任せる・仕組みにするのどれにするか決める
  • 気づくことが、抜け出す最初の一歩
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「まさか、こんなことになるなんて」と思った瞬間が、僕の人生を変えるターニングポイントとなりました。

20年の経営者キャリア、年商5,000万から15億への成長、そして突如の倒産。これは僕の実話です。しかし、僕は諦めませんでした。地獄のような日々を乗り越え、再び頂点を目指しました。

人生の中で、最も価値のあるものは「経験」です。成功も失敗も、それぞれが僕を成長させてくれました。そして、その経験をもとに、僕はあなたに「真の成功」の秘訣を伝えたいと思います。

僕のストーリーは、ただの成功談や失敗談ではありません。それは、どんな困難にも立ち向かい、常に前進し続けることの大切さを伝えるものです。

あなたも、僕の経験を活かし、自分の人生を最高のものにしてください。あなたの成功を心から応援しています。

目次