経営者が本当に求めているもの

向かい合う2客の茶器が置かれた和モダンなテーブル

「いま、一番欲しいものは何ですか?」

経営者の方と話すとき、私はよくこの質問をします。返ってくる答えは、時代によって少しずつ変わってきました。

ある時代は「戦略」、ある時代は「人材」、ある時代は「人脈」、最近では「最新ツールの活用力」。どれも、確かにその時代の経営者に必要なものでした。

パブロ

ただ、もし過去の自分にこの質問をぶつけたら、私はこう答えます。

目次

私が本当に欲しかったもの

「寄り添ってくれる仲間がほしい」。

弱い答えに聞こえるかもしれません。でも、私が経営者として一番渇いていたのは、戦略でも人材でも人脈でもなく、これでした。

歴史を振り返ると、優れた君主のそばには、必ずと言っていいほど補佐役がいました。諸葛亮孔明のような存在です。劉備玄徳にとっての孔明、徳川家康にとっての本多正信。一人で天下を取った人はいません。

経営も、同じ構造をしています。「経営者は孤独だ」とよく言われますが、参謀役のいない経営者は、その孤独感が何倍にもなるのです。

売上3億から15億へ、ターニングポイントになった出会い

私自身の話をします。

会社の売上が3億円で長く停滞していた時期がありました。新しい打ち手はあるのに、踏み込めない。社員には言えない判断の重さを、一人で抱え続ける日が続いていました。

その時期に、一人の担当者と出会いました。彼との関係性が、その後の売上15億円達成への大きな入り口になります。

彼の役割は、まさに「参謀」でした。

何がありがたかったかというと、彼は経営者の立場に寄り添ってくれるタイプだった。単なる業務パートナーではなく、私の判断の重さを一緒に背負ってくれる。話を聞きながら、私自身が結論にたどり着くまで待ってくれる。そして、判断の前に視界を広げてくれる。

これは、書籍やセミナーで得られるものではありません。「私の文脈」を理解した上で隣に立ってくれる、一人の人間がいるかどうか、です。

中小企業ほど、参謀の存在が効く

パブロ

「うちは規模が小さいから、参謀なんて贅沢だ」と思う方もいるかもしれません。

私は逆だと思っています。中小企業ほど、参謀の存在が経営の質を左右します

理由は、構造的なものです。

  • 中小企業は少数精鋭、判断の総量が大企業より多い
  • 社内に分業がなく、相談する相手が組織内にいない
  • 一つの判断ミスが、会社全体に直接ひびく
  • 取引先や金融機関との関係も、すべて社長個人に紐づいている

これだけの判断を、一人で抱え続けられる人は、そう多くありません。だからこそ、外から「視点」を持ち込んでくれる参謀の存在が、規模に対して大きな効きを持ちます。

「参謀がいない」のではなく「準備できていない」だけ

「そんな相手、自分にはいません」と言う社長は多い。

でも、見てきた経験から思うのは、参謀がいないのではなく、参謀との出会いを準備できていないだけのケースが大半だ、ということです。

参謀になれる人は、世の中にいます。経験を積んだ先輩経営者、利害関係から離れた専門家、業界の枠を越えた友人、長く信頼を築いてきた外部の顧問。

問題は、その相手と「お互いの文脈を共有できる関係性」が、社長の側に蓄積されているかどうかです。これは、いざ困ってから探し始めても、間に合いません。平時から、自分の周りに参謀になりうる人との関係を育てておくことが、社長の側に求められる準備です。

参謀と出会う前に、社長自身が整える

木のデスクで開かれた書籍に向き合う手元と万年筆・眼鏡

参謀との出会いには、社長自身の状態も関係します。

判断力が枯れていれば、目の前にいる相手の価値が見えません。心の余裕がなければ、相手の話を聴く時間が取れません。会社の数字が見えていなければ、相手が指摘してくれる視点を活かせません。

つまり、参謀を求める前に、参謀の言葉を受け取れる自分を整えておくこと。これが順序として正しい。

私が3億から15億に伸ばせたのは、参謀との出会いだけが理由ではありません。その出会いを活かせる状態に、自分を整える時間を持っていたからです。


経営者が本当に求めているものは、戦略でも、人材でも、人脈でもありません。

自分の文脈を理解し、判断の重さを一緒に背負ってくれる一人の人間です。

参謀との出会いは、待つものではなく、迎える準備をしておくものです。今日からできる準備は、二つ。

  • 周りに参謀になりうる人がいるか、見渡してみる
  • その関係を、健康で余裕のあるうちに育て始める

孤独な経営は、誰のためにもなりません。あなたが本当に求めているものは、もうすぐそこに居るのかもしれません。


この記事のまとめ

  • 経営者が本当に求めているのは、戦略でも人材でも人脈でもなく、自分の文脈を理解する「参謀」の存在
  • 中小企業ほど、参謀の効きが経営の質を左右する(判断の総量・分業なし・直撃しやすさ)
  • 「参謀がいない」のではなく「参謀との出会いを準備できていない」だけのケースが大半
  • 参謀を活かすには、社長自身が「相手の言葉を受け取れる状態」に整っている必要がある
  • 今日からできる準備は「周りに参謀になりうる人を見渡す」「健康で余裕のあるうちに関係を育てる」の二つ
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この記事を書いた人

「まさか、こんなことになるなんて」と思った瞬間が、僕の人生を変えるターニングポイントとなりました。

20年の経営者キャリア、年商5,000万から15億への成長、そして突如の倒産。これは僕の実話です。しかし、僕は諦めませんでした。地獄のような日々を乗り越え、再び頂点を目指しました。

人生の中で、最も価値のあるものは「経験」です。成功も失敗も、それぞれが僕を成長させてくれました。そして、その経験をもとに、僕はあなたに「真の成功」の秘訣を伝えたいと思います。

僕のストーリーは、ただの成功談や失敗談ではありません。それは、どんな困難にも立ち向かい、常に前進し続けることの大切さを伝えるものです。

あなたも、僕の経験を活かし、自分の人生を最高のものにしてください。あなたの成功を心から応援しています。

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