【人生逆転シリーズ③】成功者が実践する人間関係の築き方|人は誰と過ごすかで変わる

目次

はじめに:なぜ人間関係が成功の鍵なのか

稼いでいるあいだは、人を見誤っても、それが表に出ません。

数字が伸びていれば、周りにいる人は全員うまくいっているように見えます。判断が正しかったのか、たまたま順調だっただけなのかを、確かめる場面が来ない。

私の場合、それが表に出たのは、経営を23年続けたあとでした。

人間関係の話をすると、たいてい「人脈は名刺の数ではなく質だ」という話になります。私もそう思います。ただ、質という言葉だけでは、明日から何をすればいいのかが決まりません。

今日は、誰と過ごすかが自分をどう変えるのか、そして相手をどう見ればいいのかを書きます。仕事や事業を自分の責任で回している人に向けて書いています。

パブロ

今日は、人脈を広げる話ではありません。相手を見る目の話です。

「人脈」への間違った思い込み

数を増やす話になりやすい

人脈の話は、たいてい数の話になります。

たくさんの人と知り合う。名刺を交換する。つながりの多さを、自分が持つ資産だと考える。

事業が伸びているあいだは、それで足りているように見えます。人が増えるほど、周りはにぎやかになるからです。

数が増えても、見る目が育たなければ、増えるのは接点の数だけです。誰と深く組むかは、その中から自分で選ぶことになります。

稼ぐ力では埋まらなかったもの

社内から社長を育てて、独立させたこともあります。人を育てられなかったわけではありません。

それでも私は、いちばん信頼していた人に裏切られました。

そして、年商15億円まで育てた会社も、45億円の資産も失いました。

シリーズの1回目でも書きましたが、「稼ぐ力」と「人を見る目」は、まったく別のスキルでした。稼ぐ力だけで突き進むのは、穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。

ここでいう人を見る目は、相手を良し悪しで裁く力ではありません。その人と関わったあと、自分の判断がどう変わるかに気づける力です。今回は、そちらの話をします。

失ったときのことは、立て直すまでの記録に書きました。

人は、周りの人を無意識になぞっている

ミラーニューロンとは?

人間関係を理解するうえで、よく取り上げられる脳科学の発見があります。「ミラーニューロン」です。

ミラーニューロンとは、他者の行動を見たときに、まるで自分がその行動をしているかのように反応する脳の神経細胞のことです。

こんな経験はないでしょうか。

  • 映画で主人公が痛い目に遭う場面を見て、思わず顔をしかめる
  • あくびしている人を見て、自分もあくびが出る
  • 笑顔の人を見ると、自分も自然と笑顔になる

私たちは、見た相手の表情や動きを、無意識になぞっています。ミラーニューロンは、その仕組みを説明する候補として研究されてきました。

ただし、たとえばあくびがうつる理由は、ミラーニューロンでは説明しきれないという報告もあって、まだはっきり分かっていません。

なぜ「誰と過ごすか」が効いてくるのか

私が見誤ったのは、いちばん信頼していた一人でした。

窓辺に二脚の椅子、片方だけに光が当たっている

近くにいる人ほど、判断に入り込んできます。毎日のように話す相手の言い方や考え方は、いつのまにか自分の考えに混ざっていきます。

誰と過ごすかは、性格の話ではなく、判断の質の話です。

周りから影響を受けること自体は、心理学では情動伝染と呼ばれていて、以前から研究されてきた現象です。ただ、研究が説明しているのは感情が伝わることまでです。判断への影響については、私の考えとして書いています。

人間関係の6つの原則

私が失ってから学び直したことを、6つに整理しました。

  1. ギバーになる。ただし相手を選ぶ|分かれ目は、与える量ではなく相手を選んでいるか
  2. 5分以内にできる親切|小さく渡し続けると、関係の中身が見えてくる
  3. 似ている人と、足りないものを持つ人|片方だけだと判断が偏る
  4. 判断が良くなる相手を、時間で見つける|肩書きでは決まらない
  5. まず、いま関わっている人から|増やすより深めるほうが早い
  6. 続ける仕組みを持つ|続けて見ていないと、人は分からない

ここから、ひとつずつ見ていきます。

原則1:「ギバー」になる。ただし相手を選ぶ

見返りを期待せずに、まず相手に価値を渡す人のことを「ギバー」と言います。受け取ることばかり考える「テイカー」、与えることと受け取ることのバランスを取る「マッチャー」と対になる言葉です。

組織で最も成功するのも、最も失敗するのも「ギバー」だと言われています。ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラントが、著書『GIVE & TAKE』で示した見方です。

  • 成功するギバー:自分の利益も大切にしながら、相手を選んで与える
  • 失敗するギバー:自分を後回しにして、誰にでも、頼まれるままに与え続ける

分かれ目は、与える量ではなく、相手を選んでいるかどうかです。私に足りなかったのは、相手を選ぶ目でした。

原則2:「5分以内にできる親切」を実践する

同じ本の中で、アダム・グラントがある人物の習慣を紹介しています。シリコンバレーのエンジニア、アダム・リフキン。Fortune誌が「世界で最も影響力のあるネットワーカー」として取り上げた人です。

その習慣が「5分以内にできる親切」です。

  • 質問に短く的確に答える
  • 役に立つ情報を渡す
  • 適切な人を紹介する
  • 短いアドバイスをする

5分なら、自分をすり減らさずに続けられます。

大きな貸しを作る必要はありません。自分の負担が大きいほど、続かなくなるからです。

小さく渡し続けていると、その人との関係がどういうものかが、少しずつ見えてきます。

原則3:似ている人と、足りないものを持つ人

うまくいく関係には、2つの要素があります。

似ているところ。価値観や、目指している方向、置かれている状況。ここが近いと、話が早い。

足りないものを持っているところ。自分にない技術、違う業界の知識、別の見方。ここが違うと、判断が広がる。

似ている人だけで固めると、居心地はいいのに判断が偏ります。違う人だけだと、話が噛み合わずに続きません。両方を持っておくことです。

居心地のよさだけで隣を選ぶと、判断を確かめてくれる人がいなくなります。

原則4:判断が良くなる相手を、時間で見つける

では、どういう相手と時間を増やせばいいのか。

肩書きや実績で決まるものではありません。目安にしやすいのは、こういう相手です。

  • こちらの調子が悪いときに、態度が変わらない
  • 賛成しないときに、賛成しないと言う
  • 話したあとに、考えが少し整理されている

三つ目がいちばん分かりやすい目印です。会って話したあと、自分の頭の中が散らかっているか、片づいているか。それは相手を選ぶ材料になります。

一度会っただけでは分かりません。時間をかけて見るしかない、というのが正直なところです。

原則5:まず、いま関わっている人から始める

新しい出会いを探す前に、いま取引のある相手、いま一緒に働いている人を見てください。

関係は、増やすより深めるほうが早く効きます。すでに接点があるので、関係を一から作る必要がありません。そして、深い関係が一つできると、その人が別の人を連れてくることがあります。

使い込まれた木のテーブルに置かれた二つの湯呑み

1回目にも書きましたが、私がすべてを失ったとき、離れていった人も、残ってくれた人もいました。違いが見えたのは、私の立場が変わったときでした。

自分が相手に何も渡せない時期に、どう関わってくれるか。関係の中身は、そういうときに見えてきます。

原則6:続ける仕組みを持つ

一度できた関係を続けることが、いちばん難しい。

続かない理由は、忙しさではありません。連絡する理由がないからです。だから、理由のいらない形を先に作っておきます。

  • 月に一度、近況を送る日を決めておく
  • 相手の役に立つ情報が来たら、その場で転送する
  • 相手がうまくいったときに、こちらから一言送る

用があるときだけ連絡する相手は、相手にとっても「用があるときだけの人」になります。

続けて見ていないと、人は分かりません。相手を知るのに近道はなく、時間だけがかかります。

時間を減らしたほうがいい関係

見る目を育てるというのは、離れる判断も含まれます。

ただ、離れるかどうかを人で決めると、たいてい間違えます。同じ人でも、時期や立場によって関わり方は変わるからです。だから、人ではなく関係の状態を見ます。

一方通行が続いている関係。困ったときだけ連絡が来て、こちらが困ったときには連絡がつかない。一度や二度ならお互いさまですが、それが続くと、こちらが枯れます。

こちらの立場が変わった途端に、連絡が減った関係。私が立場を失ったときに、そういうことは起きました。相手を責める話ではなく、その関係が何でつながっていたのかが見えた、というだけです。

話したあとに、いつも気が重くなる関係。理由が説明できなくてもかまいません。その重さは、次の判断に持ち越されます。

離れるときに、相手を悪く言う必要はありません。会う回数を減らすだけで足ります。

誰に相談するかという話は、経営者の孤独に別で書きました。


パブロ

人脈を増やすより先に、いまの関係を見てみてください。

まとめ:今日から始められること

大きな話をしてきましたが、今日やることは一つです。

この一週間で会った人を、思い出せるだけ書き出してください。

そして、その隣に一つだけ書き添えます。「話したあと、自分の頭は片づいたか、散らかったか」。

人を良し悪しで分ける必要はありません。見るのは相手ではなく、そのあとの自分です。

今日はここまでで十分です。明日から進めるなら、この順で。

  1. 書き出した中から、話したあとに頭が片づいた人を一人選ぶ
  2. その人に、5分以内でできることを一つ渡す
  3. 次に話す日を決める

いちばん信頼していた一人を、私は見誤りました。

誰と過ごすかは、性格の話ではありません。判断の質の話です。

自分を知ること。そして、お金の使い方から相手を見ること。


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この記事を書いた人

「まさか、こんなことになるなんて」と思った瞬間が、僕の人生を変えるターニングポイントとなりました。

20年の経営者キャリア、年商5,000万から15億への成長、そして突如の倒産。これは僕の実話です。しかし、僕は諦めませんでした。地獄のような日々を乗り越え、再び頂点を目指しました。

人生の中で、最も価値のあるものは「経験」です。成功も失敗も、それぞれが僕を成長させてくれました。そして、その経験をもとに、僕はあなたに「真の成功」の秘訣を伝えたいと思います。

僕のストーリーは、ただの成功談や失敗談ではありません。それは、どんな困難にも立ち向かい、常に前進し続けることの大切さを伝えるものです。

あなたも、僕の経験を活かし、自分の人生を最高のものにしてください。あなたの成功を心から応援しています。

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